税務調査のデジタル化について
1税務調査のデジタル化:効率性と透明性の向上
国税庁は「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション」を推進し、税務調査のプロセスを大きく変革しています。この取り組みは、納税者と税務当局双方にとって効率的で透明性の高い調査環境を実現することを目指しています。
2預貯金照会のオンライン化
2021年10月から、税務署による金融機関への預貯金照会がオンライン化されました。これにより、従来は「概ね2週間以内」とされていた回答期間が大幅に短縮されています。税務署と金融機関を結ぶ専用回線を通じて預貯金情報をやり取りすることで、文書の封入作業やシステムへの手動入力が不要となり、業務効率が飛躍的に向上しました。
3AI・データ分析の活用
国税庁は、AIとデータ分析技術を活用して、申告漏れの可能性が高い納税者の判定や、滞納者の状況に応じた対応の判別を行うなど、課税・徴収の効率化・高度化に取り組んでいます。BIツールやBAツールを用いて、申告内容、調査事績、外部データなど膨大な情報を分析し、高リスク対象を抽出する仕組みが構築されつつあります。
4電子提出の拡大
2022年1月からは、税務調査で必要な書類をe-Taxを通じてPDFファイルで送信できるようになりました。これにより、納税者と税務当局の間での資料のやり取りがよりスムーズになり、調査の進行が迅速化されています。
5納税者の利便性向上
デジタル化の推進により、手続きの簡素化やオンライン上での申告・納付が可能になっています。同時に、デジタル化に不慣れな納税者のために、電話相談などのサポート体制も強化されています。
6今後の展望
国税庁は、他省庁や金融機関のデータとの連携を進め、AIを活用した多角的なデータ解析に基づく税務調査の実現を目指しています。これにより、従来の調査手法では把握しきれなかった複雑な取引や国際的な課税問題にも、より効果的に対応できるようになると言われています。
税務調査のオンライン化は、納税者の負担軽減と税務行政の効率化を同時に実現する可能性を秘めています。しかし、データセキュリティや個人情報保護の観点から、慎重な運用が求められています。
税務調査ブログ・(目次)
- 森本会計が大切にしている事(1)
- 【基礎知識】難しい用語や税務署の仕組みを解説(35)
- はじめての税務調査の心構え(18)
- まだ来てないけど不安…税理士を考え始めた方へ(1)
- 税務調査のお役立ち知識(8)
- 無予告調査(3)
- 消費税(1)
- 経費(5)
- ここだけは抑えたい会計の注意点(3)
- 【実践対策】調査官の動きと、当日の正しい受け答え・心構え(21)
- 税務調査時のパソコン提示(1)
- 税務署職員の身分証明書(1)
- 調査対象書類(4)
- 書類の預かり(2)
- 税務調査の対象期間(3)
- 領収証(2)
- 【監査対応】実際の調査をスムーズに乗り切るための準備(5)
- 調査結果(2)
- 【調査後】修正申告・再調査(7)
- 青色申告(2)
- 相続税・相続対策(2)
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